Lecture for Mid-Career Officers
挟まれる世代から、
つなぐ世代へ。
30代・40代の仕事と人生を整える、
3つのマネジメント。
Speaker / About
佐藤 彰悟SHOGO SATO
株式会社かたわら 代表取締役 / 一般財団法人えぞ財団 事務局長
- 中小企業・跡継ぎ企業・地方自治体の組織開発と人材育成を伴走支援
- 北海道から全国へ。これまで30社超・100回超の研修・講演を実施
- 著書『No.2じゃダメですか?』
支える個性を持つ人を応援する実践書(事前予約クラウドファンディング達成率259%)
組織創りのすべてを、あなたのかたわらで。
今日の結論
中堅職員の価値は、
「自分で抱えること」ではなく
「流れを整えること」にある。
導入
ミッドライフクライシスって、
聞いたことありますか。
人生の真ん中あたりで、これまでの歩みとこれからの時間を見直し始める時期。
仕事における30代・40代
この時期の過ごし方次第で、
人生後半戦の働き方が左右される。
中堅職員は「上と下に挟まれる人」
ではなく、
上・下・横・地域をつなぐ人 であれ。
自治体サーベイ統合分析
30代・40代の声を、
6自治体・425名分から確認しました。
様々な規模の市町村のデータを参照
※個人が特定される表現は扱わず、テーマ化して整理しています。
※株式会社かたわらの独自調査結果より分析
30代・40代の悩み TOP5
一番多かったのは
「育成されている実感の薄さ」。
※複数テーマに触れる回答は複数カウント。割合は425名に対する比率。
共通する構造
悩みはバラバラに見えて、
実は同じところにつながっている。
今日の進め方
3つのマネジメントで、
悩みの種をほどいていく。
今の自分の「ひっかかり」を
1つ選んでみましょう。
この後のお話を1つのテーマにフォーカスし、
「自分事」として聞いてください。
Self Management
自分を知り、
自分を崩しすぎない。
中堅になるほど、仕事の難しさより
「自分の状態を保つこと」が成果を左右する。
かたわらメソッド
セルフマネジメントは、
3つに分けると扱いやすい。
メタ認知
自分の中には、
2人の自分がいる。
しんどさは、能力不足ではなく
「ズレ」から生まれることがある。
レジリエンス
回復力は、才能ではなく
「心の筋肉」。
感情を止めずに観察する
怒り・不安・疲れの奥にある一次感情に気づく。「今、焦っている」と名前を付けるだけで距離が取れる。
思い込みを手なづける
「どうせ無理」「自分だけ」という解釈を一度疑う。事実と解釈を分けて書き出す習慣を持つ。
支援と強みで立て直す
一人で抱えず、相談先と得意な勝ち筋を使う。回復に必要なのは才能より装備と仲間。
今の自分の「やりにくさ」を言葉にし、
変えられる・変えにくいことを分けてみよう。
Talent Management
人と向き合う、
その型を持つ。
中堅職員は、管理職になる前から
すでに「人に影響を与える立場」。
再定義
中堅職員は、
小さなNo.2である。
リーダーシップだけでなく、
フォロワーシップが組織を動かす。
Will / Can / Must
人のやる気は、
3つの円の重なりで見える。
中堅職員の仕事は、
この3つの翻訳者になること。
Will / Can / Must · 図解
3つの円が重なる領域を、
大きくしていく。
動機づけ3要因
「やる気がない」と決めつける前に、
「動機付けの3要因」を整える。
信頼形成
信頼は「飲み会」より、
日常の接触頻度でつくられる。
見ている
小さな変化、困りごと、頑張りに気づく。気づいていることを言葉にせずとも、態度ににじむ。
聞いている
評価せず、事実と気持ちを分けて聞く。即答せず、沈黙を待つ余白を残す。
返している
約束、フィードバック、お礼、成果共有を返す。受け取りっぱなしにしない。
一人を思い浮かべて、
状態を見立てる。
最後に、自分ができる声かけを1つ書き出す。
Operation Management
仕事の流れを整え、
余白をつくる。
忙しさを根性で乗り切るほど、
育成・対話・改善の時間は消えていく。
問題解決の順番
すぐ打ち手に飛びつかず、
WHERE → WHY → HOW。
「とりあえず研修」「とりあえず会議」では、
同じ問題が次の年も繰り返される。
業務の見える化
まず、頭の中から
仕事を外に出す。
小さくなれば「隙間」でやれる。
見えない仕事は、
任せられないし、減らせない。
頼る・任せる
抱え込まないことも、
立派な仕事の技術。
任せることは、仕事を押しつけることではなく、
チームで成果を出すための設計。
生産性
「楽をする」は、
サボることではない。
楽をするとは、無駄な労力を減らし、
価値ある仕事に時間を戻すこと。
自治体は制約が多い。だからこそ「変えられる小さな作業」を見つけることに価値がある。
自分の仕事を1つ、
軽くする。
1つ選ぶ
最近、重い・面倒・属人的だと感じる仕事を1つ選ぶ。完璧に重大なものでなくていい。
分類する
やめる / 減らす / 任せる / テンプレ化 / 相談する のどれにあたるか。
15分の一手にする
明日できる最初の行動を1つだけ書く。「資料を5分眺める」レベルでよい。
統合
3つの管理は、
別々ではなくつながっている。
自分を整えるから、人に向き合える。
人に向き合えるから、
仕事の流れがよくなる。
30日以内にやることを
まずは1つずつ決める。
大きな決意より、小さな実行。
「誰に、いつ、何を」まで具体に書く。
まとめ
中堅職員は、
組織の“流れ”を変えられる。
悩みは個人の弱さではない
30代・40代の悩みは、役割が増える時期の自然な揺れ。構造の話として捉える。
3つを整えれば、余白は戻る
自分を整え、人との関係を整え、仕事の流れを整える。一気にではなく、循環で。
挟まれる世代から、つなぐ世代へ
上・下・横・住民をつなぐ媒介者として、自分なりの影響力を発揮していく。
Thank you
自分の仕事を、少し楽に。
周りの仕事も、少し前に。
今日の1つの行動が、
次の10年の働き方をつくります。